久しぶりに観てきました、ヒンディー映画2States。
ただ、ヒンディー語が分からないから、視覚からの情報を想像で補う、という見方ですが、まあ、それでもヒンディー映画は楽しい。シンガポールでは英語字幕があったからその点良かったなあ。
で、この映画、すごく良かった。
内容はアーメダバードの大学で知り合ったパンジャーブ州出身の男の子とタミルナドゥー州出身の女の子が結婚しようとするけど2つの州(2States。パンジャーブは北インド、タミルは南インド)のそれぞれの両親がなかなか了解してくれない、という話。
北インドと南インドの文化比較もできるかな、と思って観る事にしたのだけど、期待通り、それぞれの違いが明確に表現されていて楽しめました。
例えば、主人公達の大学の卒業式。パンジャブ出身のお母さんはパンジャビドレスで、下はチュリダー(細いパンツ)ではなくてサルワール(太いパンツ。パンジャビの女性が好んで履く)。タミル出身のお母さんはサリーを着て頭には生花の飾り。この2人が初めて出会ってすぐに外見からお互いの出身地を理解し、あろうことか反発してしまうのだけど、その対比が分かりやすくて面白かったです。
そんな文化の違いは鼻ピアスの位置(タミル州は右。他の州は左。)とか住宅事情とかお父さん達の性格なんかにも出てて、全く飽きない2時間半でした。(ヒンディー語はさっぱり分からないけど!)
そして、その文化比較以上に楽しめた点があって、それは主人公の女の子のファッション。
インド映画Bollywoodはなぜかファッションをかなり先取りしすぎておかしなことになる傾向があるのだけど、この2statesでは洋服も民族衣装(パンジャビ、サリー)も、等身大の今のファッションで違和感全くなし。そして、全部めちゃ可愛い。
調べてみたら、やはりファッシンについて言及してある記事を見つけました。(Alia Bhattが主人公を演じた女優さん)
A fashion student’s guide to chic Alia Bhatt’s ‘2 States
ちなみに、ファッションを先取りしすぎておかしなことになっている映画の例として思い出すのがKuch Kuch Hota Hai。
1998年の映画なんだけど、その頃はインドでは洋服を着る女の子は少なかったはずなのに、全編通してちょっと痛い洋装がてんこ盛りです。太いヘアバンド、ありえないぐらい短いミニスカ。。
(が、この映画の場合、内容はすごく良くて間違いなくヒンディー映画のベスト作品なので、その痛さを楽しみつつ観るのが吉です。私も何度も観たけど毎回感動してしまう。)
まあそんなこんなで、ヒンディー映画は楽しいな、と。
今日、引越し5ヶ月目にしてやっと自宅のテレビを接続しようと人を呼んだりして面倒なことになっているので、これを乗り越えたらテレビで古いヒンディー映画が見れる、と思って人が行きかう部屋の中を見つつ、今日のエントリーを書いてました。
いずれにせよ、問題はヒンディー語だな。