ローカルバスで、日帰り旅行へ行ってきました。といっても、ほんとに近場。ダッカからガンジス河を見に行ったの。
バングラデシュって「地球の歩き方」が出てません。日本語のガイドブックは旅行人から出てるの一冊だけ。Lonly Planetも出てるけど、旅行人のガイドブックとさほど変わらない。そして、ここでは旅行者には、めったに出会いません。空港と、ビザ申請で行ったインド大使館以外で外国人旅行者に会った事がないよ。知人でも、必要があって(ビーマンが東京からコルカタに飛んでた頃に乗り継いだとか)バングラに来た、って人は何人かいるけど、旅行で来た、って人は知りません・・・
でも、ある種の旅行が好きな人には、バングラ旅行はとっても楽しいと思った!
ある種ってのは、1.観光地が嫌、2.外国人慣れしてる現地人が嫌、3.自力で旅行することに達成感を感じる、4.現地人との触れ合いが大好き、5.ちょっとハラハラするのが好き、ってとこでしょうか。まあ、つまり、観光地化されてなくて、外国人は珍しがられて、ガイドブックの情報も限度があるしバスの行き先なんかは全てベンガル語で書いてあるから移動するのが大変で、好奇心旺盛な人々からどこいってもジロジロ見られて話しかけられて、交通ルールをはじめとする常識が存在しないから時々怖い思いをする、って国です、ここ。
私自身、10年前ぐらいはそんな旅行も好きだったけど、今は適度に観光地化されてて、好きな服着て(露出OK)、昼間からビール飲めるとこの方が良くなってきちゃったよ。タイのビーチとかがいいなあ。あー、コ・ピピ行きてえ。どうせ軟弱物です、わたくし。
でも、この日帰り旅行楽しかったよ。旅行人ガイドブックに載ってたバス発着場が変更になってるってCNGの運転手に教えてもらってそっちへ行って、しかも目的地MAWA行きのバスも見つけてもらって、そのバスで1時間半、全体の3分の2にヒビの入ったフロントガラス越しに、対向車線に入って追い越しを繰り返すカーレースのような風景を見て(片側1車線ずつ、脇は田んぼ。こっち側も対向車もガンガン追い越すから、猛スピードで走る対向車がすぐ目の前、ってのが何度も。)、渋滞でバスが止まったと思ったら「5分歩けば着く」ってバスから下ろされて、結局15分ぐらい歩いて、お昼に入った小さな食堂では食べ始めから終わりまで5人のバングラ人に観察されて、対岸へ行くのに乗った船でも、常に監視の目が光っていて至近距離で凝視されて、さすがに女の子の私に声を掛ける人はいなかったけど、Yちゃんは同じ質問に何度も答えてて、対岸から帰りに乗ったスピードボートは他の船とすれ違うたびに波でボートがジャンプして「ひいいいっ」って声が何度も出そうになって、またバスに乗ってダッカに戻る頃にはぐったり、ってな素敵な旅行でした。
そして、ガンジス河イルカが見れたんだよ。人生初めてです。感動してしまった。
もしダッカからガンジス河を見に行こう、なんて人がいたら、ジャットラバリ(サエダバット)からMAWA行きのバスに乗ってください。バスのフロントガラスに行き先が書いてあるけど、ベンガル語です。片道35タカ。1時間半。ガンジス河を渡る大きな船は片道10タカ、1時間半。スピードボートは100タカ、20分。
バングラ良いとこ、旅行に来てちょ。