先生のコンサート

歌のプリヤ先生のコンサートへ行ってきました。
会場へ入ってまずすることは、挨拶すべき人を探して足ること。(あしる。目上の人の足に触って敬意を示すインド式の挨拶。某ユザーン命名。)。偉い人は最前列に座っているので、見てみると、やはり。大先生、オディティ先生が座っていました。
オディティ先生に、足る。
すると、「こちらは~さんですよ。」と隣の男性を紹介してもらったので、きっと偉い人に違いない、と思い、
隣の男性にも、足る。(誰だか分かんないけど。)
「あっちにMがいるから、一緒に座るといいわよ」とオディティ先生が言うから見てみると、大先生のお弟子さんの女性Mさんと、後ろには大学生にして超うまいタブラ奏者のS。「予約席」って書いてあるのを無視して、Mさんの隣に座る。
Mさんと話していると、同じくプリヤ先生から習ってる12歳女子Nちゃんもオディティ先生に足ってるのが見える。

歌開始。
Raga Todi。アラープはDhrupadスタイル。前にクラスで、ケヤール(北インンド声楽)のアラープには色々種類があって、Dhrupadのようにレーナレレレレとか言ってガマック使いまくりで歌うアラープがある、と習ったのだけど、まさにそれ。Todiの濃いメロディーがさらに深く。深く。ヴォーカルのアラープは短い事が多いから、しっかり長いアラープ聴けて感涙。
タブラの伴奏が入ると、ゆっくりの12拍子Vilambit Ektaal、次に中間の速さの16拍子Teentaal、最後は速い12拍子Ektaal。Teentaalの歌はオディティ先生のお父さんPandit Dinkar Kaikiniのコンポジションで、私もWSで習ったものだったから、超あがる。そして、めちゃ格好いい。激しく、どんどん深く。
後ろに座ってたタブラ奏者の大学生S君は「キャバテっ」と言う代わりに舌打ちをする、という妙な癖があるのだけど、先生の歌の間、ずっと舌打ちしっぱなしなのでありました。(キャバテっ=キャーバートヘー。ヒンディー語。なんてこったい!が転じて、なんて素晴らしいんだ!という意味。歌舞伎の観客の掛け声「オトワヤッ!」みたいなもの。)

どっぷり聴けて、音楽に浸れて、幸せな日でありました。
音楽は何でも好きだけど、やっぱしインド古典を生で聴くのが至上のひと時です。
そして、先生の歌は本当に素晴らしい。いつも心底感動してしまう。
プリヤ先生のサイト:Smt. Priya Purushothaman

今日のコンサートはバンガロールにヴァイオリン修行に来てるヴァイオリニストのユキさんと一緒に聴いてて、「サーランギ奏者は長髪多めだよね」とか話せて楽しかったのでした。いつも1人でコンサートを聴きに行ってるから、一緒に誰かと聴くと感想も言い合えて楽しさ2倍!
普段あまりにも寂しいから、バンガロールでインド古典音楽愛好サークルみたいなのを作りたいのだけど、インド音楽に興味があるという人、聞いた事がない。。勝手にシバンスで募集してしまおうか。。いや、あまり表には出たくないな。。南インド音楽に詳しい人がいたら、色々教えて欲しいのだけどな。ひそひそ。
もしバンガロールでインド古典音楽を聴きに行きたい、という人がいましたらご一報くださいませ!
karei.indiaアットマークgmail.com 

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