久しぶりの日記が、トホホな話だけど、
書く事がわたしの場合、自分を落ち着ける一番の方法なので。
写真は全く関係ないけど、気休めと、清涼感のために貼っておきました。
今年行って惚れてしまったヒンドゥー寺院、
オルチャのチャトゥルブジ寺院。
今日、某カフェへ行きました。
すると、運転手から電話。
「今すぐ2000ルピー貸してください」
「嫌です。持ってないから。」
持ってたんだけど、買い物する予定だったから、手元に残しておきたかった。
「お願いします。貸してください。」
「どうして?しかもなんで今?」
という問答を何度も繰り返してようやく、
「車を他の車にぶつけたんです。そのドライバーにお金を出せと言われています。」
これは出さないと仕方ない。
運転手に2000ルピーを渡したすぐ後、
インド人マダムがカフェに乗り込んでくる。
「さっきドライバーにお金を渡した人は誰?」
「私です。どうしましたか?」
「彼が私の車にぶつけたんだけどね…」
「すみません!」
「実は…」
「社会的にあなたに伝える義務があると思うから、
全部あなたに伝えるんだけどね…」
と、穏やかにマダムが話してくれた内容は、以下。
・運転手は停車中のマダムの車にぶつけた後、逃げようとした。
・マダムの運転手と周りの人で追いかけて捕まえた。
・自分はタクシードライバーで、この車もタクシーだと言い張った。
(うちの車は自家用車だし、それはプレートの色で分かるし、謎の嘘。)
・マダムの運転手が700ルピーを修理代で渡せ、と要求したけど、まだお金を渡していない。
(700ルピーなのに、わたしに2000ルピーと嘘を言って差額を自分で貰おうとした?)
・運転手はきちんとまっすぐ立つことすらできなくて、泥酔している。
(気づかなかったのは私だけだったみたい。なんてこと。)
・このまま運転させたら、対人事故を起こしかねないから、もう運転させない方がいい。
この話をきいて、頭をかかえてよろける私を、
「大丈夫よ。あなたは落ち着いて。」と慰めてくれるマダム。
現場へ行くと、警察も来ていて、人も集まっていて、
運転手は「許してください。神に誓ってもうしません。」と言っていたけど、
わたし、即刻クビにしました。
実は臨時雇いの運転手で先週から来てもらっていた人。
みんなの見ている前で2000ルピーを取り戻して、
その後、実質働いた1週間分の給料を計算して、その分を手渡し。
相手の運転手に700ルピーを渡させる。
マダムも彼女の運転手も警察も周りの人も、これで良し、となって、
運転手にはその場でクビを言い渡して、行ってもらいました。
ただ、問題になったのは、うちの車をその場所から自宅までどう運ぶか。
すると、
「わたしの用事が終わったらうちの運転手が運転するわよ」
マダムが笑顔で言ってくれました。
それだとあまりにも申し訳ないから、
結局は、大家さんに電話して、大家さんの運転手に迎えに来てもらって、
無事に自宅へ戻りました。
ふわ~!疲れた!
そこから、大家さん宅で事情を全部伝えて、
大家さん夫婦に「もう大丈夫よ。無事に帰れたし安心しなさい。」と慰められて。
その後、大家さんメイドちゃんがうちに来て、
「これ、神様からのおさがりよ。食べて落ち着いてね。」
と、米菓子をくれました。
(大家さんからは、その運転手が前から飲酒運転で近所では有名な人で、
なんで臨時で雇う前に相談してくれなかったの?ともきっちり言われてしまった。
これは私の落ち度。)
災難だったけど、
ぶつけた車の持ち主のマダム、その運転手、大家さん、大家さんの運転手、大家さんのメイドちゃん、
みんなの優しさが、身に染みてしまって。
インド人は弱っている人を見ると、本当に優しいです。
わたしも、この優しさを誰かへと回していきたい。
そして皆に迷惑かけないように、もっと私もちゃんとしよう。
そんな結論の1日でした。