イスラム教徒はラマダン中

数日前からラマダンが始まりました。
ラマダン中、
イスラム教徒の多くの人達が
日の出ている日中は食事・水分をとらず、断食をします。

バングラデシュ滞在中も何度かラマダンの光景を見ていましたが、
ほんと、皆んな、すごいなあ。

今日、冷蔵庫の修理に来たお兄さんも、
ラマダンの断食中でした。
暑い台所で作業しているから
「水飲みますか?」
と聞いたら、
「いいえ、断食中なので。」
と。
一緒にいた大家さんのメイドちゃんとわたし、
「えええーっ!」
ものすごい驚いたのでした。
「断食しながら仕事してるんですか?」
「こんなに暑いのに水も飲まないんですか?」

「はい、そうですよ。」
笑顔で笑うお兄さん。
うう、
「冷蔵庫の修理はこれが3回目だから、これで直らなかったら許さないからね!」
って言えなくなっちゃったじゃん。。

そして、
「えええーっ!」
とメイドちゃんと2人で驚いたのは、断食以外にも理由があって。
3回の修理中、お兄さんとメイドちゃんとわたしの3人で
ずっと雑談していて、
”牛肉”、”イスラム教徒”、”イードの牛の殺生”について
かなり話していたのだけど、
メイドちゃんとわたし、お兄さんがイスラム教徒とは全く気付いてなかった!

今日、お兄さんが帰った後、
すぐに相談するわたし達。
わたし「お兄さんがイスラム教徒って知らなかったよね。わたしたち、何か悪い事言ってないよね?」
メイドちゃん「ほんと、全然気付かなかった。でも、悪い事は言ってないから、大丈夫!」

何を話してたかなあ。
覚えているのは、メイドちゃんに
「お姉さんは牛肉食べるの?」
と聞かれて、
「ここデリーでそんな事言えるわけないじゃん!」
と答えて、3人で爆笑した、とか。

メイドちゃんが
「イードの時は、わたしの村ではイスラム教徒の人達が
黒い牛だけじゃなくて、白い牛も殺しちゃうんだよ!」

と言って、
「そっかー、でもまあ一つの文化だしさあ」
とわたしが答えて、お兄さんが無言で笑っていた、とか。

イスラム教徒が多いバングラデシュでは
ヒンドゥー教徒の人達が少数派で苦労する、という話を聞いたけど、
それと正反対にヒンドゥー教徒が多いインドでは
少数派のイスラム教徒の人々は大変なこともあるみたい。
わたしがお兄さんを完全にヒンドゥー教徒と思って話してたのは、
心地よいものじゃなかっただろうな。

苦労している事が多いとしたら、
その分、幸せが来ますように!と思います。
お兄さん、断食も頑張っていたし。
そして、冷蔵庫も3度目の正直で直っていますように。

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