映画「パドマーワト」を観て思った7つのこと

「パドマーワト」を映画館で観てきました。面白かった~。
思ったこと7つ!

1.アラーウッディーン・ハルジーか!
2.ディーピカの美、ランヴィールの狂気、シャーヒドの視線!
3.Holiの曲で「Mughal-E-Azam」を思い出した
4.アミール・ホスローが地味ながら良い
5.アラーウッディーンのデリーのお城はどこ?
6.上映反対騒動は何だったのよー
7.リアルを感じた箇所

1.アラーウッディーン・ハルジーか!
恥をさらしますが、わたし、「ランヴィール・シンがアラーウッディーン・ハルジーを演じる」と聞いていたのに、なぜか頭の中でアウラングゼーブとすり替わっていて、映画を観始めてから間違いに気付きました。びっくりしたー。
アウラングゼーブはムガル帝国の王で、実父を幽閉し兄弟と権力争いをした狡猾で非道な人物として伝えられている人。
ランヴィール・シンがめちゃめちゃ悪い人役、ということで、このアウラングゼーブの印象に引っ張られていました。
いやー、思い違いにもほどがある!
インドの歴史が好きなのだけど、今まであまり具体的なイメージが沸かなかったハルジー朝がこの映画と結びつけて覚えられるのが嬉しい。(極端な描かれ方だけど)

2.ディーピカの美、ランヴィールの狂気、シャーヒドの視線!
ディーピカー・パードゥコーンの衣装とアクセサリーがこれ以上ないほど豪華なのだけど、それを身にまとうディーピカー・パードゥコーン自身がさらに美しくて気高いという。あの衣装を着こなせる人はそうそういないんでは。
ランヴィール・シンの全く曇りのない狂気は見ていてすがすがしいほど。「嫌な気分になった」という感想を聞いたけど、わたしは完全なフィクションとして観たので楽しめました。
シャーヒド・カプールは、どこを見ているのか分からない目が良い!アラーウッディーンと対峙したときの焦点が合っていなくて何考えてるか全く読めない、あの目つき。そこから絶対的な強さを感じてどきっとしました。

3.Holiの曲で「Mughal-E-Azam」を思い出した
この曲の出だしで、うわーMughal-E-Azam!と。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=PSr5RMQ1Fmw]

こちらは映画Mughal-E-Azamの「Holi」
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=YrJAAQk69ss]

「ホーリーがやってきた♪」という出だしの同じHoliの歌でマンガニヤールとランガ(ラージャスターンの伝統音楽家系)のフォークソングだそう。
すごく好きな曲だから、ここでも聴けて嬉しくて大興奮でした。
歌詞の英訳はこちらに。
Richa Sharma & Shail Hada – Holi (Manganiyars & Langa’s Folk Song) translation in English | Musixmatch

4.アミール・ホスローが地味ながら良い
詩人アミール・ホスローはペルシャ起源のシタールをインドにもたらし、ヒンドゥースターニー音楽(北インド古典音楽)の基礎を築いたといわれている偉人。でも、わたしはクシュワント シンの小説「首都デリー」に出てきたような権力者にとりいるイメージを持っていたので、この映画での悪役アラーウッディーンに地味にべったりな描かれ方が腑に落ちました。詩をよむシーンもあって良かったな。

5.アラーウッディーンのデリーのお城はどこ?
デリーには7つの都市があったとされているけど、この映画に出てくるアラーウッディーンのお城はどこの設定なんだろう、と知りたくなった。(ちなみにデリーの都市の数は8や11という見方もある)
アラーウッディーンはSiri Fortスィーリー・フォートを作ったけれど、それは1303年のこと。チットールを攻めたのは1302-1303らしいから、この映画にでてくるシーンはスィーリー・フォートとQila Rai Pithoraキラー・ラーイ・ピトーラーの両方の可能性があるのかな。
キラー・ラーイ・ピトーラーは世界遺産クトゥブ・ミナールのある地域に当時あったお城で、クトゥブ・ミナール近くにはアラーウッディーンの作ったアライ・ダルワザ、アライ・ミナール、そしてアラーウッディーンのお墓もあります。
キラー・ライ・ピトーラーでもスィーリー・フォートでも、どちらもお城自体は残っていないから、映画の中の映像で見れたのは嬉しいな。
ちなみにわたし、アライ・ダルワザが美しくて大好きで、映画を観る前からあの隙のない荘厳な感じがアラーウッディーンに持つイメージでした。
アライ・ダルワザの写真はこちらに。
Delhi, Qutb Complex, Alai Darwaza

6.上映反対騒動は何だったのよー
インドでパドマーワトが上映される前、「ラージプートの誇りである王女の印象を悪くするな!」というような主旨の上映反対運動があったけど、映画の内容はくどいぐらいのラージプート賛歌なわけで。なんだったんだ、あの騒動。
反対運動があったから編集してあの内容になった、という意見も聞きました。

7.リアルを感じた箇所
チットールガルの王女パドミニー伝説は知っていたので、映画はフィクションとして客観的に楽しんだのだけど、少女が妊婦さんに手をひかれて歩く場面でつい泣きそうになってしまいました。数秒なんだけど。

パドマーワトや上映反対騒動の詳しい解説はポポッポーさんのページをぜひ参照してくださいな。
【Padmaavat】 : ポポッポーのお気楽インド映画
インドの歴史をおさらいするにはこちらがオススメです。この本を読んでわたし、インド歴史が好きになったのです。
インド・イスラーム王朝の物語とその建築物: デリー・スルターン朝からムガル帝国までの500年の歴史をたどる | 宮原 辰夫

日本語訳で映画館のスクリーンで観れて、大満足でした!
現在まだ上映しているので、皆様ぜひ!

追記。
一番書きたかったことを忘れていた!
0.ラージプート族メーワール王国の太陽のシンボルがやはり可愛い
シャーヒド率いる軍の旗にちらっと出てきます。
ダウンロード

タイトルとURLをコピーしました