タブラの巨匠アフメッド・ジャン・ティラクワ(Ustad Ahmed Jaan Thirakhwa)のCDです。
これは、今年コルカタへ行ったときに買ったCDのうちの1枚なのだけど、日本でもティラキタで通販しているみたいです。今は予約受付中になっているけど、視聴できるようです。→tirakita
ティラクワは1891年に生まれ、20世紀に活躍したフォルカバード派を代表する伝説のタブラ奏者です。「ティラクワ」という名前は本名ではなく愛称で、「タブラを演奏しているときの指の動きが美しく、まるでダンスを踊っているようだ」という評判から、ダンス用語でステップを意味する「ティラクワ」と呼ばれるようになったとか。
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このCDとの出会いは、今年のドーバーレーン会場に臨時オープンしていたCD屋だったのだけど、裏ジャケットに書いてあったのは、「巨匠ティラクワによるタブラの叩き方についての解説」だの「巨匠自身のタブラ修行の話」だのと、ヨダレの出そうな内容!
で、ダッカへ戻ってきてから、CDスイッチオン!
ところが!
何言ってるんだか、全然分からないよ!
だって、全部ヒンディー語なんだもん!!!
・・・迂闊でした。英語なもんだと思い込んでいましたが、そりゃあヒンディーだよね・・・。
でも、もちろんタブラも叩いているわけで、それは本当に素晴らしかった。もうね、美しいの。速いのと音がクリアなのは当たり前なんだけど、「芸術だな~」とため息が出るような演奏です。
だけど、やっぱりティラクワが何を話してるんだか聞きたい!ということで、私のタブラの先生にCDを渡して解読してもらいました。
そして分かった事は色々あったのですが、一番の衝撃が「ティラクワがタブラを練習していた若い頃、一日20時間の練習を7年間続けた」ということ。
えええーっ、それはさすがにないでしょう、と思ってCDを聞きなおしてみたんだけど(先生疑ってごめんなさい)、確かに「ビシュ ゴンタ(20時間)」ってヒンディーが聞き取れるの。インタビューアーのお姉ちゃんも「ビシュ ゴンタ?!」と聞き返してるんだけど。
まー、インドやバングラデュなど、ここらへんの地域の人はどんな人であっても「ちょっと多め」に言ってしまうことがあるから、巨匠ティラクワにしても、もしかしたら同じかな?と思ったんだけどね。
でもさあ、2倍の時間を言ってたとしても、半分で10時間だよ!
うーん、やっぱりティラクワは偉大です。
ちなみに、私の先生の先生の先生がティラクワってこともあって、今日のレッスンでも「ちゃんと練習しなさい!」って話題のときに、ティラクワの20時間の話が。
それを初めて聞いたグルバイSも「ビシュ?」と思わず聞き返していました。
でもさすがに先生も「今の私達が20時間練習することは不可能だから、最低3・4時間を毎日練習しなさい」と付け足して言ったのでした。
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ティラクワが他の楽器の伴奏をしている音源も聴いてみたいのだけど、そんなの存在するのでしょうか。誰がご存知なら、教えてください。
2024年1月ヨガクラス