インドでだまされた話

今から16年前の話。(古い!)

バラナシという街に2ヶ月ほど滞在していました。
それは3回目のインド旅行で、2回目のインド一人旅でした。

小さな安宿に泊まっていたのだけど、
ある日の日中、そこの従業員に、
「話があるから、ちょっと屋上に来てくれない?」
と呼び出されました。

今でも鮮明に覚えているけど、
誰かの黒と黄色のトラ柄のブリーフが洗濯紐にぶらさがってはためくのを
横目に見ながら、従業員の彼と2人きりで話をしました。
「宿の水道代を払わないといけないんだけど、
今、宿に十分なお金がないんだ。
今日中に払わないと、水が止められてしまう。
宿代を先に払ってくれないか?
後からその分は引くから。」

その頃の私は今思うと信じられないほど英語ができなくて、
どうやって一人旅をしていたかすら謎だけど、
いつも気さくに話しかけてくれる宿の従業員とは
会えば挨拶や雑談するぐらいの良い関係でした。

「いいよ。
でも、その金額をここに書いてね。」

と、お金を渡しつつ、念のために宿の名刺の裏側に金額を書いてもらいました。

「あのさー、あと少し出してくれない?」
「うん、いいよー。はい。」
追加で求められた金額も彼に渡しました。
でも、その追加分の金額は書いてもらうのをなぜか忘れた。

夜になって、
事態が急変。
宿のオーナー、オーナーの友人達が宿に集合して、
深刻に話し合ってる。

わたしがお金を貸した従業員が、とんずらしたらしい。

どうも、わたしを含め、複数のゲストから
「宿の水道代」と称してお金を借りて、
それを自分の懐に入れて、荷物をまとめて村に帰ったらしいとのこと。

宿のオーナーに名刺の裏側に書いた金額を見せると、
「これは宿の水道代としてあなたが払ったのだから、
この分は、わたしから返金します。」

と、お金を返してもらえました。

が、
「後で追加で払ったという金額は、どこにも証拠がないから、
払うことはできません。」

がーん。

小さな出来事だけど、
信頼していた人に裏切られて、
お金も戻ってこなくて、
とてもショックを受けました。

でも、そもそもの話、
知り合って数ヶ月の人(従業員)を信頼する、
というのは、普通に考えて、私が甘いし、
その状況を思い出すと、
屋上で2人きり、
水道代は宿のオーナーがなんとかするはずなのに
従業員(下っ端)がお金の話をしてくる、
など、おかしいことばかり。

その後も何度もインドへ旅行で行っているし、
今は住んでいるけど、
この時の経験が、今も残っていて、
いつもどこかで
「相手の行動がおかしくないか、状況がおかしくないか」
を頭においています。

他人を疑う、というのとはまた違って、
どこか客観的に、その場を見る感じ。

何が書きたかったかと言うと、
「インドでだまされた!」という人がいるけど、
客観的に見て行動できなかっただけかもね!ってことと、
「人を疑って生活するなんて、窮屈でしょ!」とかも言われるけど、
いやいや、客観的に見ているだけであって、人付き合いは普通です、
ってことでした。


タイトルと全く関係ないけど、
こちら、来て2週間の新しいメイドAちゃんが作成した夕ご飯。
味付け以外は、口頭の指示だけで作ってくれました。
チキンカツ、いんげんとパニールの炒めもの、サラダ、土鍋で炊いた玄米、オクラとネギの味噌汁。
すばらしい!

 

それにひきかえ、私の2週間の努力は、こちら。

字も汚いけど、綴りめちゃめちゃ。
覚えたら消していくつもりが、覚えられない。
ひどい。。


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