「ここは、もう一つのレッド・フォートです。
そして、もう一つのオールド・デリー。
デリーの一番最初の都市です。
インドラプラスタを数えなければね。」
全員「あはは!」
Delhi Walk Festivalの「Lal Kot, The First City Of Delhi」に
参加してきました。
冒頭は、引率の専門家の女性の説明です。
それぞれの意味は、こんな感じ。
もう一つのレッド・フォート:
Lal Kotの英語訳。赤い城。
世界遺産のラールキラーも英訳してレッド・フォートなので、両方同じ意味です。
一般的にレッド・フォートと言うと、世界遺産の方ですね。
もう一つのオールド・デリー:
今「オールド・デリー」と呼んでいる地域は英国統治の時代に、
新しく都市計画をして開発した地域「ニュー・デリー」に対しての名称です。
それまでの中心地だった「シャージャハナーバード」のことですね。
「シャージャハナーバード」が中心だった頃は、
メヘラウリー地区(ラールコートのある地区)をオールド・デリーと呼んでいたそう。
デリーの一番最初の都市:
デリーは今まで違う王朝が違う時期に首都を置いていて、
今のデリーが8番目の都、という数え方があります。
その数え方の場合、1番目の都はラールコートになります。
デリー8つの都については、建築家・神谷武夫さんの解説が分かりやすいです。
デリー城 (レッド・フォート)(インドのユネスコ世界遺産) | 神谷武夫 |
インドラプラスタを数えなければ:
インドラプラスタは、神話マハーバーラタに出てくる都。
考古学的調査でプラナキラーのあたりがそうではないか、と言われていますが、
神話と史実が混ざっているようです。
もしデリーにインドラプラスタがあった、と言い切るのなら、
インドラプラスタがデリーの一番最初の都になりますね。
紀元前1450年前!
英語ですが、11の都とする場合のそれぞれの都は、こちらに解説がありました。
Cities Of Delhi | 11 Cities Of Delhi
そんなこんなで、ラールキラーを探索するイベントの参加者は
歴史に興味のある人が多いせいか、
インドラプラスタの話題で、みんな笑っていました。ほのぼの。
そうそう、ラールコート、レッドフォートと言っても、
お城はもう残っていません。
周りを囲んでいた城壁だけが一部残っています。
実は、この1週間前に自力でラールコートに行こうとしたんですが、
その時は道が見つからず行けなかったのです。
Lucy Peck著「Delhi – A Thousand Years of Building」 には
「アドハム・カーン廟の裏の道から入るのが良い」とありますが、
本の地図に載っている道は今は無いようで、
サンジャイ・ヴァンから行く方が分かりやすいです。
入り口はここ。
中はちょっと難しいので、行ったことのある人と一緒に行くか、
Delhi Walk Festivalなどのイベントで行くのがオススメです。
やっと行けて満足!
つぎはスーラジ・クンドへ行きたい。
デリーの歴史、知れば知るほど面白いです。