インド的。楽しいと楽しいの狭間。

先日、カッワーリーのコンサートを観てきました。
デリーのニザムッディン廟では毎週木曜日夜にカッワーリーの演奏があるのだけど、
そこでも演奏しているNizami Brothersです。

格好良かった!
男だらけで、しかも、男っぽいノリの、インド人おっさんの世界!
カッワーリーは歌詞に「起承転結」があって、
「結」の時に観客は大きな拍手を送ったりするんだけど、
その盛り上がりも楽しかった~。
ほとんど歌詞分からないんだけど、ある歌では、
起「私たちは~だ」
承「私たちは~だ」
転「でも、私たちはイスラム教徒だ、私たちはヒンドゥー教徒だ、と言うのは言い足りない。」
結「私たちは全員インド人だ!」
大きな拍手!
一緒に拍手したけど、わたし、インド人じゃなかった…。
これはちょっと国粋的な歌詞だけど、
神さま、人間の行動、愛、などについても歌っていました。

他は北インド古典声楽のBegam Parveen Sultanaを聴きに行ったり。
インド、楽しい♡

と、そんな楽しいときもあるんだけど、その狭間にインド的な面倒なこともあったりして。
以下、愚痴!

とある日、ドライバーが来ない。電話しても出ない。
お昼ぐらいに奥さんから電話がきて、彼はお風呂場ですべって足を痛めた、と。
翌日も現れず、音信不通。
結果、捻挫ぐらいだったらしいけど、連絡だけはしてね、と伝えたら、
ひたすら言い訳。

とある日、ドライバーが来ない。ふたたび。
原因は携帯電話のアラームが鳴らずに寝坊したと。
ひたすら言い訳。

とある日、朝に出かけて自宅に戻ったら、メイドがいない。
電話してみたら、体調悪いから帰った、と。
帰ってもいいけど、その場合は電話してね、と伝えたら、
ひたすら言い訳。

とある日、というか今日、
メイドが遅刻。
病院で血液検査してたらしく遅れたと言うから、
そういう時は電話してね、電話するの難しくないよね、と伝えたら、
ひたすら言い訳。

もー、わたしは疲れた!
連絡さえ貰えたら、責めないし、休みもちゃんとあげるから、
と何度も伝えたけど、
わたしが口を開くと、
それを遮って、言い訳がまた始めから続く、という。

インドは自分の正当性を主張しないと自分の立場が守れない、というのはあるけど、
バリバリ日本人なわたしはそれをずっと聞かされるのは辛くって。
ドライバーもメイドも普段はきちんと仕事をするとても良い人達だけど、
こういうときはインド的だなあ、と。

はああ、と思っていたら、
郵便局員が荷物を届けに来た。
「マダム、ディワリギフトください」
ディワリって、1ヶ月前…。
「なんで?もうディワリとっくに終わってるじゃん。」
「じゃあ、ニューイヤーに来るからニューイヤーギフトください」
「No!」と追い返したけど、言い過ぎたかもと思って、
彼を追いかけて、大家さんも呼んで、仲裁を頼む。
大家さん「はいはい、ニューイヤーにあげるから。それでいいでしょ。」
郵便局員「はい、いいです。」
郵便局員、去る。
大家さん「100ルピーぐらいあげればいいから、ニューイヤーに。」
わたし「分かりました。あと、色々と相談があるんですけど。」
と、ドライバーとメイドの相談にものってもらう。

大家さんご夫婦からの助言は、
「誰も信用するな!みんな自分に都合の良いことしか言わないから!」
「お金も貸すな!親が死んだから必要、という理由を言ってきたりするけど、
それを真に受けると、4回ずつぐらいみんな死んでるから!」

でした。(実はお金、貸しています。)
大家さんが良い人達だから、どれだけデリーの生活を支えてもらっている事か。
ちょっと落ち着いた。

はああ。
楽しいときもあれば、こういうときもあるよね。
わたしが住んでいるのはとても小さな世界だけど、
インドで学生をしてたり仕事をしている人達はもっと大変なんだろうな、
なんてことも思った最近でした。
何事にも動じない強いハートが欲しいー。


にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
今日も、ポチッと!


タイトルとURLをコピーしました