バングラ最後の思い出

明日、バングラ時代の友人Mちゃんがうちに泊まりに来ます。
酒池肉林飲み会「ダッカ飲み部」で一緒に活動したり、「喋らなければモテるはず」と一緒に合コンしたり、バングラ脱出してコ・タオで落ち合ってやっぱり一緒に飲んだり、と、お世話になりました。
日本での再会は、お初。嬉しいな。
で、なんとなく、バングラの思い出話。
今から5ヶ月前、
バングラデシュを出国する時に、空港で飛行機を待っている時のこと。
愛猫ニコちゃん入りのケージを持って、空港の隅っこのベンチに座って、
バングラ人の知り合いにベンガル語で電話をかけていました。
「今までありがとう」だの「また遊びに来るからよろしく」だの話して、
電話を終えると、近くにいたお掃除係のベンガル人おばさんが寄ってきた。
おばさん「あなた、ベンガル語話せるのね。」
私「はい。少し。」
おばさん「どうして話せるの?」
・・・
と、初対面のバングラ人と何度も繰り返してきた会話を最後の最後にすることになりました。
一通り、私がなぜバングラに滞在していたかを話して、
その後、おばさんの話を聞く。
私「あなたは、どこに住んでるんですか?」
おばさん「空港のそばよ。旦那と子どもと住んでるわ。子どもは学校に通ってるのよ。」
・・・
で、この流れだとやっぱり来るかな、と思ったら、案の定、
おばさん「給料が少なくてねえ。あなた、少しお金くれない?(エクトゥ バクシーシ デン!)」
この流れ、バングラ滞在の3年間で、何度繰り返したんだろう!
もうね、慣れっこになりました。
で、今回はどんな対応をするかなあ、と少し考えて、素直に思ったことを言ってみました。
私「おばさん、どうしてそんなこと言うんですか?あなたとここで話ができて私、すごく楽しかったんです。でも、お金(バクシーシ)だなんて言われて、とても悲しくなりました。」
おばさん「sorry・・・」
おばさん、下を向いて私のそばから離れました。
この時、思ったこと。
おばさんがお金(バクシーシ)を求めるのは、当然だなあ、と。
空港で働いていても、おばさんが飛行機に乗ることは一生ないはずで、そんなおばさんから見たら、飛行機に乗ろうとしてる自分の娘ぐらいの歳の外国人の女の子は、あきらかにお金持ちに見えるはず。
相互扶助の精神をもつイスラム教の影響だとか、外国からの援助だらけの国だから、とか、なんでも説明はつけれるけど、
お金持ちを見たら、お金もらえないかなー、と期待しちゃうのは、当然のこと。
バクシーシ絡みで、腹を立てることや、困惑したことがたくさんあったけど、3年の生活を経て、あっけらかん、と考えれるようになってました。
でも、
もちろん、全てのバングラデシュ人がそう、ってわけではなくて、
初対面バングラ人でも、友人の知り合いだったりすると、バクシーシを求められたことなんて一度もないし、なんだかんだ言ってご飯おごってもらったり、逆に親切にしてもらっちゃうことが多かった。
バングラデシュって、「貧困の国」って印象が第一だけど、貧しい人からお金持ちの人まで混ざってる、普通の国です。
日本もそうだし、行ったことなくてニュースで聞くだけの国も、世間でもたれてるイメージと実情は違ってることも多いのだろうな、結局人間が住んでる所はどこも一緒だろうな、と思った。
まあ、そんな思い出話です。
バングラデシュの皆さん、お元気ですか?

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