硫酸をかける

新聞にのっていた事件を適当に訳して略して書いてみます。3月2日のThe Daily Star(バングラデシュの英字新聞)より。

http://www.thedailystar.net/story.php?nid=25732

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結婚してまもない女性N(18歳)は、その日の夜、夫に硫酸をかけられ、彼女の顔や手を焼かれた。

1年前に結婚した夫がそのようなことをするなど、彼女を含め誰が予想しただろう。彼女は両親による見合い結婚でAという30歳の男性と結婚し、その夫が硫酸をかけるという行動にでたのだ。

彼女はASF(Acid Survivors Foundation:硫酸被害対策協会)の病院に運ばれ、重体である。

彼女の証言によると、夫Aは以前から気が短く、事件の夜もひどい夫婦喧嘩をした。彼女は実家に帰りたくなったが、それをおさえ気を落ち着けた。しかし、夫は落ち着いたようには見えなかった。夕食後、夫はマーケットへ買い物へ行き、戻ってきた。夜中ごろ、彼女が目を覚ますと、ベッド近くの椅子に夫は座っていた。どうしたのか聞いたが、夫は答えず、黙って彼女に近寄りグラスに入った液体を顔にかけた。そして、彼女は激痛を感じ、それが硫酸だったことを知った。

被害者の女性Nは、まだ学生で、将来の夢は舞台にたつことだった。学校では毎年のように演技、歌、詩の朗読などで賞をもらっていた。

ASFによると、彼女は硫酸によって体の20パーセントの火傷をおい、顔と目は被害がひどく、視力を取り戻せない可能性が高い。

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硫酸を顔にかけられる被害が、バングラデシュではよくあります。何かの本で読んだのがそれを知った最初だけど、気にして新聞を読んでいると、ときどきこんな事件が載っているの。他に覚えてるのは、「10代後半の女の子が、家に寝泊りしていた妻子持ちの男性(親族じゃないけど、家族から尊敬されている人物)に硫酸をかけられた。求愛を断ったためらしい。」って事件とか。

新聞によると、毎年多くの女性や子供が硫酸の被害にあっていて、その主な原因はダウリ(結婚するときの女性の持参金)、愛情の拒否、土地にかかわる紛争など。そして、被害者の数は、2000年234人、2001年349人、2006年221人、2007年187人。

そして、ASF(Acid Survivors Foundation:硫酸被害対策協会)ってやらまであるからね。

イスラム教が国教のバングラデシュでブルカ(目以外をすっぽり布でおおう衣装)をかぶってる女性は全体の半分以下だと思うけど、この硫酸被害を防ぐ目的もあるんだって。

なんだかなあ。ひどい話だと思う。

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