今習っている歌は、Raga Bimpalasi。
音階は、SgMPnS、SnDPMgRS。
上昇のときのPの音でなんだか遠い昔を思い出すような懐かしい気分になる。
で、このRagaの音階も好きなんだけど、歌詞もさらによくってね、私の大好きなクリシュナ・ラーダの話なの。
クリシュナってのは、ヒンドゥー教の神様で、特徴は、「笛を吹く。美男子。いたずらっこ。そして、女の子にモテモテ。」。そう、この神様はプレイボーイなのです。
そして、ラーダってのは、クリシュナの愛人。どうも、妻じゃなくて愛人みたい。そして、一途にクリシュナのことを愛してる。
このクリシュナ・ラーダの題材は、ダンスで表現されることが多くて、バラタナティアム(南インド舞踊)でよく踊られるんだけど、それがねえ、とっても好きなのです!
バラタ特有の動きにパントマイム的な要素も加わって、例えば、こんな話が表現されるの。
「ラーダとクリシュナは、かくれんぼをしたり、ゴハンをお互いに食べさせあったりして楽しく過ごしていましたが、ある日、クリシュナがどこかへ行ってしまいました。ラーダは、クリシュナのことばかりを考えています。ただの青い布を見ただけで、青い服を着ていたクリシュナのことで胸がいっぱいになってしまいます。」
いいでしょ。この乙女心!
そして、今習ってる歌は、こんな話。
「ラーダは河を手漕ぎ船で渡っています。でも、船には自分1人しかいなくて、櫂もありません。愛するクリシュナは、先に対岸へ渡ってしまいました。ラーダは自答自問します。私は、どうすればいいのでしょう。」
これは、前のバラタと比べるとあんまり恋愛的要素が表に出ていないけど、でも実は深い話だと思うの。乙女心的に解釈すれば、恋人と離れて不安な女の子の話。そして、実はラーダは信仰心の象徴ともとられることがあるんだけど(一途な愛=一途な信仰心)、そうすると、神様クリシュナが離れてしまって、人生に絶望している信仰者の話、となります。どっちにしても、恋人・神様への思いがとっても強くて、それぞれ掛け替えのない存在、ってことでしょうか。
この歌詞も、Ragaの音階も大好きだから、最近は、いつもより練習してます。
あー、クリシュナ様~!ってな気分で!! (これは、信仰心にあらず、恋心!)
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