マンドゥーやマヘーシュワルへ寄り道していましたが、
今回のインド国内旅行の目的地はここでした。
オームカレシュワルOmkareshwar。
聖なる河ナルマダ河にある島で、
島の中に巡礼道があり、
その巡礼道の形がオームの形になっている、とのこと。
ここ、思っていた以上にガチなヒンドゥー教聖地でした。
8月だったからオフシーズンだったこともあるけど、
3日間で見かけた外国人は4人だけ。
外国人が泊まるようなゲストハウスは2軒のみ。
インド料理以外の食事が食べれるのは一軒のゲストハウスに併設されたレストランのみ。
ファーストフード店、一切なし。
チェーン店も一切なし。(Cafe Coffee Dayすら、もちろんなし)
聖地だから、ベジ料理を出す地元の食堂しかありません。
滞在中にインド独立記念日があったのだけど、
この聖地のお祭りと重なっていたようで、
街にはインド国旗が飾られていることもなく、
ただただお祭り一色でした。
ヒンドゥー教徒でない外国人の私が何故ここにいるんだろう、
と自答自問し続けた3日間。
周りのインド人の人々も日本人がいるとは思わないのか、
「ネパール人なの?」「ネパール語が話せるの?」(ネパール人はヒンドゥー教徒が多い)、
と散々聞かれた3日間。
地元の人達とすれ違うときは、お互いに「ハリ、オーム」と声を交わしたり、
雑貨屋さんで探し物してたら「それはあっちのお店にあるよ」と教えてくれて、帰りにまた通ったら「ちゃんと買えたかい?」と声を掛けてくれたり、
自然な気分でいられた穏やかな3日間でもありました。
【見所】
島の巡礼道は、お寺、沐浴所、古い遺跡(この島は古くから聖地なのです)、現代的な大きいシバ像、と見所たくさん。所要3時間ぐらい。かなり歩きます。
巡礼道の最後にはオームカレシュワル寺院があり、お祈りに来た人でごった返しています。また、マハラジャのパレスもあって、少し見学できます。
島と橋で繋がっている陸地の方には、12の光り輝くリンガの1つがあるお寺があります。ヒンドゥー教徒の方はこれを目当てにくるのかも。わたしも見れてちょっと感動しちゃった。
※12の光り輝くリンガJyotirlingaについては、wikiで。リンガのある12箇所の地図と地名が載っています。
Jyotirlinga – Wikipedia, the free encyclopedia
【行き方】
インドールからタクシーで3時間。
インドールからバスも頻繁にあるそうです。(地元の人談。未確認。)
【宿泊】
後から調べたら、ちゃんとしたホテルも離れたところにはあるようですが、
バックパックを背負った外国人が泊まるようなゲストハウスは2軒のみ。
陸側:Ganesh Guest House (レストラン併設)
島側:Manu Guest House
わたしはManu Guest Houseに泊まりました。
ほぼ、ホームステイ。バス・トイレ共同(家族も使う)だけど、とても清潔。なによりも、部屋の前からナルマダ河が見下ろせて絶景。
ナルマダ河はガンジス河ほど耳にはしないけど、
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の舞台になった場所だそうです。(ロケはスリランカ)
そして、ギータ・メーラ著「リバー・スートラ」にもナルマダ河が登場します。
なんだか奇妙で面白い3日間だったなあ。
マディヤ・プラデーシュ旅行記、これでおしまい。